北京料理には、やっぱり、白酒が合う!

 

北京に行ってきた。
中国と言えば、紹興酒と思いがちだけど、北京は違う。
紹興酒とは浙江省紹興市周辺で造られる地域名称がついた黄酒(ホワンチュウ)=醸造酒。日本はもとより世界的に知られる食中酒だ。
北京には、黄酒はない。そのかわりあるのは白酒(パイチュウ/バイジョウ)。そう、蒸留酒だ。アルコールは35度くらいから70度近いものまで。概ね平均53度。高いねぇ。

中国の蒸留酒で知られるのは「茅台(マオタイ)酒」だけど、これは貴州省の茅台という場所で造られる蒸留酒で北京産ではない。しかし、高級酒として流通しており、もちろん北京でも飲めるし売っている。だけど、高い。びっくりするくらい高い。とくに熟成したものはひっくり返るくらい高い。写真の53度のボトルは日本円で26万円ほどだ。ひえっ。聞けばどうも日常的に飲むよりご贈答品と言った扱いのようなのだ。イトーヨーカドーでも鍵付きの棚に置かれていたもんね。

 

1回蒸留と2回蒸留の2タイプがある!

北京市内の一般的なスーパーマーケットの酒売り場には、色とりどりの白酒のボトルが並んでいる。
なかでも人気の銘柄はふたつ。
まずは「二锅头酒 紅星」。ポケットボトルサイズで日本円でなんと50円だ! つんとするアルコール臭が、うう~ん、なぜか癖になるぅ。
もうひとつが「二锅头酒 牛栏山」。500mlで、日本円で200円くらい。やすっ。
ちなみに「二锅头酒」とは、2回蒸留して雑味をなくし丁寧に造られたという意味。一回蒸留の酒もあって、もっと安く売られている。が、ちょっと怖くて飲めない。
ま、二回蒸留とはいえ、いずれにせよ、お手頃に飲める白酒は、なんだか不思議~な雑味はあるのだ。またそれが個性にもなっている。
美味しかったのは、「汾酒(フェンチュウ)」。比較的高価だったと思うけれど、臭みがなくて比較的洗練された味だった。しかしこれも北京ではなく山西省汾陽県杏花村周辺が産地。今回はレストランで飲んだもので甕入り10年熟成の「老白汾酒」が、だいたい3,000円~4,000円くらい。これはかーなーりー高級。

砂糖&脂の魅惑の味わいには、白酒だ!

いずれも蒸留酒だからアルコールが高いのだけど、これが不思議に、北京の料理に合うの合うの。郷に入れば郷に従えである。
脂っこく味も香りも強い北京の料理には、このくらいのアルコールがなぜかおいしく感じるのだ。個人的にはあまり好きじゃないけど、やっぱり現地では一度食べなきゃいけない北京の代表料理「北京ダック」には、白酒じゃないとだめだと思えるくらい。ちなみに、地元北京では北京ダックに砂糖(ごく普通の白砂糖)をつけて食べる。ぎょぎょぎょ・・・であるが、食べてみると意味は分かる。脂と甘さが重なると得も言われぬ美味しさが口中で爆発するのだ。体にわるそ~。そのうえ飲むのは高アルコールの白酒だ。体に悪いものは、美味しく感じるのである。キャー、怖い。
北京の焼酎、白酒のお話でした。

 

ちなみに、たっぷり白酒を飲んだ翌日、不思議に二日酔い話だった。ちょっと癖になる・・・かな…。

 

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2014年5月30日
友田晶子
ソムリエ/
トータル飲料コンサルタント
(ワイン・日本酒・焼酎・ビール・カクテルなどお酒と食に関する専門家)

米どころ酒どころ福井県に生まれる。
現在、業界20年以上のキャリアと女性らしい感性を活かし、酒と食に関する一般向けセミナー、イベントの企画・開催、輸入業者や酒販店・料飲店・ホテル旅館などプロ向けコンサルティングを行っている。
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