赤ワインばっかり!? 中国のワイン事情・北京編

 

 

北京に行ってきた。
日本のニュースなどで見るより、PM2.5、そんなにひどくなかった。ま、日によるようだけど。時にはきれいな青空で気持ちのいい日もあったほど。まずはそれが意外なことだった。
さらに、治安がいいこと。地元の人は「そりゃ、なんてったって、ここは首都だから」と北京をとても誇りに思っている。世界の中心中国であり、その首都なのだから、治安が良くて当然じゃ、ということなんだな。
ともあれ、北京、いいところだった。

当然だけど、お酒は、いろいろ飲んできた。
それが仕事だからね~(←いいだろう、ウヒヒ)。
中国産ビール、白酒(バイチュウと読む、焼酎のことね)、中国産ワイン。
ここでは、ワイン事情を書き残しておく。
といっても、北京の情報だし、すべてを網羅したわけじゃないので、かなりユルい、偏った情報になる。

 

人気は長城と張裕の2大巨頭

中国産ワイン、いやぁ、あるある。
スタンダードなのは「Great Wall」。長城ワインだ。そう、日本でも買うことができる。カベルネとメルローを使ったワインで、比較的あっさりしている。ブドウは北京の隣河北省産。北京オリンピックや上海万博の公式ワインだったとか。
もう一つよく見かけたのは「Changyu」。チャンユーと読み、漢字なら「張裕」と書く。白も赤も甘口も、ランクの違うものもあるけど、一般に流通しているのは、赤がほとんど。中ぐらいの渋みがあるが、濃厚さはなく、やはり比較的あっさりタイプ。
ここのワイナリーは北京にあり、まるでボルドーのシャトーのような造りになっているらしい。すごいな中国。
いずれも値段は、町中で50元~200元(差がある)くらいだったか。
ちなみに、右の写真は新疆ウイグル料理店。後ろにあるのは鳥かごみたいなものに羊の肉(脂)の塊をくっつけてそのまま炭火焼きにした野趣あふれる名物料理。パワフル~~。これには赤ワインか白酒だ!

 

そのほか、日本では買えないワインもいろいろ飲んだ。
美味しかったのは、今回滞在していた北京に南部、大興(ダーシン)地区のワイン「多都・安東尼」(なんて読むんだ? もしかしてシャトー・アントニーとか?)。軽めのコート・デュ・ローヌっぽい感じですいすい飲める。ラベルも漢字じゃなければフランス産みたいだ。
これ以外にもいろいろあったけど、正直、飲めない代物もあった。なんだか薬品臭いというか、雑菌にやられちゃっているようなものなど。
今回参加したグルマン世界料理本大賞のイベントブースにはたくさんの中国産ワインが出展されていた。家族経営の小さなワイナリーが増えているような印象。
この先、ワイナリーの数も増え、技術が上がってきたら、日本のワイナリーの強敵になることは違いなさそうだ。

 

中国ワイン市場はなぜか赤ワイン中心!

輸入ワインもたくさんある。ちなみに、ダーシン地区のホテルに置いてある最も安いボルドーワインは150元くらいだった。ACボルドーかACメドックあたりのものだったはずだ。そのほかには200元や300元など、それ以上のものもリストアップされている。
ホテルやレストランにあるのはほとんどボルドー産。ブルゴーニュやローヌはほとんど見ることがなかった。一時期の日本もそういえばそうだったなぁ。いつか来た道・・・。
不思議なことにワインリストには、赤ワインしか載っていない。白ワインはあまり人気がないみたいだ。
北京市内のイトーヨーカドーは、素晴らしく清潔で明るく、サービススタッフの教育も行き届いた(オープン時に行ったら、入り口で従業員がおはようございます、と頭を下げる)百貨店のような高級スーパーだけど、ここには「ENOTECA」が入っていた。シャンパンからボルドーから高級ブルゴーニュから日本とかわりない品揃えだった。

数年前のニュースで、中国産のワイン「Grace Vinyard」のカベルネが、ボルドーのグラン・ヴァンにブラインドテイスティングで勝つ!と情報が流れていた。審査員は中国人のほかフランス人のソムリエも数人にいたとか。中国のワインの可能性は計り知れない、と結んであった。
中国初のニュースなら、ちょっと眉唾?

 

 

北京の料理は、脂っこく味が濃い。これには、ワインより白酒が合うように思った。焼酎やスピリッツのようなしっかりとアルコール分があるものじゃないと太刀打ちできない。
北京では、黄酒(ホワンチュウと読む。醸造酒のこと)はあまりつ造られていない。黄酒の代表は、紹興酒だけど、これは紹興で造られているので北京ではあまり流通していない。北京はなんといっても白酒の地域なのだ。
地元に行けば地元の料理と地元の酒。やっぱり、世界中どこに行っても、この法則は当てはまるように感じた。

 

 

北京の日本酒事情はこちら。

北京の焼酎事情はこちら。

北京グルメ情報はこちら。

 

 

 

 

 

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2014年5月26日
友田晶子
ソムリエ/
トータル飲料コンサルタント
(ワイン・日本酒・焼酎・ビール・カクテルなどお酒と食に関する専門家)

米どころ酒どころ福井県に生まれる。
現在、業界20年以上のキャリアと女性らしい感性を活かし、酒と食に関する一般向けセミナー、イベントの企画・開催、輸入業者や酒販店・料飲店・ホテル旅館などプロ向けコンサルティングを行っている。
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