マグナムボトル、ダブルマグナムボトル、ってなに?

ワインビストロで、人気店があるという。
ボトルに直にメモリが書かれたビックサイズのワインボトルをドーンと提供し、飲んだ分だけお会計というシステムがウケているのだとか。
「こんな大きなボトル見たことな~い」と拍手喝采で喜ばれるとか。
たしかに面白い。
でも、一升瓶だって大きいんだけどなぁ。一升瓶で同じサービスしてもあんまり喜ばれないんだよねぇ、これが。
ところで、このビックサイズのボトル。いったいどういうものなのだろう。

 

ボトルのサイズは15種類以上もある!

ワインボトル、基本の大きさは750ml。フランス語で「ブテイユBouteille」、英語ではレギュラーボトルという。このサイズが最も多く流通しているのはご承知の通り。ちなみに日本酒4合瓶は720ml。・・・なので日本ワインは720mlのボトルも多くある。
これを基準に以下のようなサイズが存在する。

キャールQuart(4分の1のフランス語)/ピッコロ(小さいのイタリア語)
・・・・・4分の1ボトル(187.5ml)
ドゥミ・ブテイユDemi Bouteille(2分の1のフランス語)・・・・・2分の1ボトル(375ml)
ブテイユBouteille(通常ボトル750ml)
クラヴランClavelin・・・・・フランス、ジュラ地方のヴァン・ジョーヌで使用される(620ml)
マグナムMagnum・・・・・2倍(1500ml)
ダブルマグナムDouble Magnum・・・・・4倍(3000ml)
ジェロボアムJéroboam・・・・・4倍(3000ml)
レオボアムRéhoboam・・・・・6倍(4500ml)
アンペリアルImperial・・・・・8倍(6000ml)
マチュザレムMathusalem・・・・・8倍(6000ml)
サルマナザールSalmanazer・・・・・12倍(9000ml)
バルタザールBalthaza・・・・・16倍(12000ml)
ナビュコドノゾールNabuchodonosor・・・・・20倍(15000ml)
メルシオールMelchior・・・・・24倍(18000ml)
ソロモンSolomon・・・・・26.67倍(20000ml)
 
どうだろう。
すごいでしょ。
ジェロボアム以降聞き慣れない名前が並ぶ。新しい戦隊もののヒーローではないし、殺虫剤でもない。これらは旧約聖書や新約聖書に登場する王様や賢者の名前からきている。どことなくエキゾチックな響きがあるのはそういうことだが、ヨーロッパーでは比較的聞きなれた名前で、現代の人の名前のもとにもなっている。
ここの表記したもの以上のサイズも存在するようだけど、このボトルサイズ、あまりにも多いことと、厄介なことにボルドーとブルゴーニュ、シャンパーニュでは微妙に呼び名とサイズが違っているなど、結構複雑。ゆえに、近年EUではマグナムボトル以上の販売の徐々に規制をしているとか。
一人飲み用にキャールを。二人飲み用にドゥミを。パーティー用にマグナムをとさまざまに使い分けできるワインボトル。大きさを知って楽しむのがいいよね。
ちなみに、ネットで購入できるのはバルタザールまで。ほとんどがシャンパーニュだ。ナビュコドノゾール(15リットル)も少しは販売されているけれど、ボトルではなく樽での販売が多いようだ。さらにそれ以上を検索するとボトルではなくワインセラーのサイズになっちゃう。
ま、そりゃそうだ。

 

 

 

 

 

 

画像は、Les Tribulations de Syl’Vinより

 


 

 

 

 

この記事をみんなに教える

この記事のアドレス
SNS/ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Check
2013年12月30日
友田晶子
ソムリエ/
トータル飲料コンサルタント
(ワイン・日本酒・焼酎・ビール・カクテルなどお酒と食に関する専門家)

米どころ酒どころ福井県に生まれる。
現在、業界20年以上のキャリアと女性らしい感性を活かし、酒と食に関する一般向けセミナー、イベントの企画・開催、輸入業者や酒販店・料飲店・ホテル旅館などプロ向けコンサルティングを行っている。
ページの先頭に戻る