シャトー・ぺトリュスのオーナー、クリスチャン・ムエックス氏と飲んじゃいました。
むふふ。
といってもセミナーで・・・。
あは。
ワイン輸入会社ヴィノラム主催のワインテイスティングセミナーに行ってきた・・・ということです。
ムエックス氏から直接お話をうかがいながら、新しくリリースされたアイテムなどを体験しました。
クリスチャン・ムエックス氏は62歳とおっしゃるけれど、若々しくスマートでとてもエレガント。まさに彼が造るワインのイメージどおりです。
来日したワイン関連の方とは、あまり写真を一緒に撮ることないのですけれど・・・、やはり、ムエックスさんとは・・・、撮っちゃいましたぁ。
だって、ぺトリュスの匂いがするんですものぉ・・・。
ま、そりゃウソだけど。
まずはポムロール地区の説明から。
ポムロールの面積は793ヘクタール。180社ほどのワインメーカーがあり、平均4.5ヘクタールと小さなブドウ畑の多い地区です。ブルゴーニュのようですね。
30%~40%を占めるACポムロールはこの地区の南半分くらいの砂土壌で造られています。ぺトリュスがある北部は「ル・プラトー・ド・ポムロール(ポムロールの丘)」と呼ばれる地区で標高が400メートル。粘土質土壌。ここに高級シャトーがずらり並んでいます。この北部と南部の間は砂利や小石、砂が交じり合った土壌です。
何度か訪ねたことのあるぺトリュスのワイナリーが思い浮かびます。
これは「シャトー・ラグランジュ・ア・ポムロール」。
ラグランジュっていうからサンジュリアンかと思ったら、ポムロールにもあるんですね(←勉強不足)。
メルロー95%、カベルネ・フラン5%。2004年と2005年をテイスティング。04年はすでに飲めそうなくらい軽やか。05年はややしっかり。ムエックス社のアイテムとしては中程度の重さのレンジでしょう。ただなめらかさと深みはムエックスならでは。ちなみに05年が6,600円。
ここでムエックス氏から樹齢の話が。
「樹齢というのは、実は、はっきりとした数字はワイナリー所有者でも良くわからないものなのです。古い樹や植えなおした若い樹が混在しているところが多く、スペックを説明する際にはその平均年齢を公表します。たとえば樹齢10歳と60歳のぶどうをつかったらその平均の35歳あたりを取って説明するわけです」と。
ふうむ、なるほど。
これが今回、初お目見えの「シャトー・プロヴィダンス」。
ニュージーランドのとは違います。
メルロー90%、フラン10%。19世紀からある畑を2005年からムエックス社が完全所有。ラベルはフランスで最も権威のあるクラブ「アカデミー・フランセーズ」のデザインからとられたものでクリスチャン氏のお気に入りだとか。凝縮感と濃厚さがあるけれど、どこかなめらかで優しさ、エレガントさがあるのがムエックスらしいところ。05年はもちろんまだ若い。ポテンシャルはそうとうなもの。ちなみに28,000円。ひえっ!
写真のグラスの中身は「シャトー・ラ・プロヴィダンス2002年」。そう微妙だけどさきほどの「シャトー・プロヴィダンス2005」とは違い、ムエックス所有の前のもの。クリスチャン氏は「ラ」がつくワインが多いので、あえて真ん中の「ラ」をとってしまったのだとか。
こちらが2002年のラベル。
ちょっと古臭いって。
クリスチャン氏はテイスティングして「タンニンとアルコールのバランスが少々悪い」とおっしゃってましたが、香りはすばらしくもうしっかりと熟成香とスパイシーさがたったポムロールらしいものでした。やはりこの土壌が持つポテンシャルが気に入ったのでしょうね。そのためか、水はけをよくすることを目的として、このプロヴィダンスを中心に広範囲に排水のための傾斜をつけ井戸の設備を作ったのだとか。周辺のワイナリーにも承諾を得てすすめられたこの設備を「ドレナージュ」と呼ぶそうな。ぶどうに必要なのは「十分な水はけ」。ときおり集中豪雨に見舞われるポムロール地区を「改良」するための大きな「進歩」だと力強く語ります。
でも、全部ムエックス社がお金出したというから、すごいな~~。
さすがです。
まわりもその恩恵にあずかっているということだものね~。
えら~~い。
こちらは「シャトー・ラ・フルール・ペトリュス」。
メルロー95%、フラン5%。2004年と2005年のテイスティング。写真は05年。凝縮したべりー系果物の華やかな香りがたっぷり。キメの細かいタンニン、十分な果実味、余韻の長さ。すばらしい洗練度合いとポテンシャルを持っています。完全な長熟タイプ。私なら飲み頃は、そうさねぇ、20年後かな。生きてるか・・・・。いま買えば20,000円也。
ラ・フルールのラベル。ワインバー・アルファ時代は、これ、よく、売りましたよ~~。本当に人気でした。懐かしい。
本日のテイスティングワイン。贅沢ですね~。
クリスチャン氏は「最近は、炭のような色の濃い、赤ワインと称しながら真っ黒のワインがたくさん横行している。私は美しい赤色のワインが好きです。筋肉質で濃いものは、年をとるとポキッと折れることがあります。私は本当の赤ワインの熟成感を楽しんでいただきたいと願っています」とおっしゃる。うわ~~、同感ですぅ。
また、「気になるポムロール地区のワインは?」という質問に、「ライバルというの難しいですね。たとえばル・パンはとてもいい友達ですが(ぺトリュスと比べると)短命ですし、過熟させて造るスタイルなので、もともとの哲学が違います。あえて言えば、ラフルールとトロタノワでしょうか。でも、これはうちの持ち物ですしね(笑)。ラフルールは暖かい畑でぺトリュスは涼しい畑なので、寒い年にはラフルール、暖かい年にはぺトリュスがおすすめです」・・・とな。
ウウ~~ン、この、商売上手ぅ。
とてもステキな紳士、クリスチャン・ムエックス氏。
今度は本当に二人で飲みたいです。
もち、ぺトリュスを・・・ね。
ヴィノラムさん、ありがとうございました!
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